ニムラさん

１ヶ月ほど前からスドウクラスにニムラさんという新しい女の子が入ってきました。
２０代後半～３０才くらいで、会社のサークルでテニスをやっているとのこと。
女性にしてはパワーがあり、低い弾道でスピードあるストロークを放ち、際どいボールにも追いついて返球するなど、腕前の方はなかなかしっかりしています。
ちょっと地味な印象ですが顔立ちはまあまあ整っている方で、女性がホリキタさん１人だけだったクラスがちょっと華やかになって、ヨタローとしては良かったと思っています。

ただ、その他の５人があまりに仲良し過ぎるせいなのか、その輪に入ってこられずに少し浮いている感じです。
ヨタローには時折笑顔を向けてくれる彼女も、ナカノさんやイイジマさんが話しかけてもあまり反応が無いそうです。
お友達は多い方が楽しいので、これからニムラさんがグループに溶け込んでこられるように、ヨタローもなにげにサポートしてあげようかと思っています。

変身

ホリキタさんとはじめて出合ったのは、彼女がオオサワクラスのレッスンに振り替えできたときでした。
そのときヨタローは彼女の足元を見て、「それって普通のスニーカーですか？」と質問しました。
かなり使い古した感じの青い靴を履いていて、以前ここに書きましたようにテニスをはじめるときユウカにシューズだけはしっかりしたものを買えと教えられたヨタローとしては気になったのでした。

その後、ヨタローがスドウクラスに通うようになったらホリキタさんはそこの受講生だったわけですが、ヨタローのみならず周りからも何度かそのスニーカーは突っ込まれていました。
その靴が気に入っているのかそれとも予算的な問題なのか彼女はずっとそれを履き続けていたのですが、新年最初のレッスンで見るも鮮やかな真っ赤なテニスシューズを履いてきました。

実は彼女、ケイちゃんとは職場仲間でして、そのケイちゃんからクリスマスプレゼントとしてシューズを貰ったのだそうです。
お～、ケイちゃんナイスチョイス！！
その靴の色に合せてか、ホリキタさん自身もフィギュアスケーターが着るみたいな紫のウエアを買ってきました。
それまではちょっとくたびれたジャージ姿だったので、なんかサナギが蝶になったごとくの華麗な変身でした。

マツモトさん

３ヶ月ほど前からオオサワクラスに入ってきたマツモトさんは３０代半ばくらいの男性。
強面の無口な男で、こちらから挨拶してもペコッと頭を下げるくらいで愛想も良くありません。
ヨタローは相手によって態度を変えることが出来ない質なので、それに構わず笑顔で対応し続けていたら向こうも徐々に態度軟化してきて、最近ではマツモトさんの方から話し掛けてくるようになりました。

ある日のレッスン中、なにげに「どうもサーブが安定しないんですけど、何かいいコツありますかね？」とヨタローに質問してきました。
なにも傍にコーチが２人もいるんだからそっちに聞いても良さそうなものですが、まぁヨタローのサーブを認めてもらっての問いかけと悪い気はしませんでした。
そこで１つだけこうアドバイスしました。
「トスのとき、はじめから目線をボールを上げる場所に置いておくこと」
これがヨタローもビックリするくらい効果覿面で、その日からいきなり彼のサーブが決まり出し、その後のレッスンでもダブルフォルトがまったく無くなってしまいました。
アドバイスの意味はもちろんトスの安定が目的ですが、サーブモーションのとき目線が上下動しないため常に同じ打点でボールを捉えられているようです。

グリップがどうのスタンスがこうのと細かく説明するよりも、たった１つのヒントで光明が見えることってあるんですね。

ミドルボレー？

新年１発目のサークルイベントにサトウケンちゃんがやってきました。
遠方に住むためなかなか顔出ししてくれませんが、来れば通うスクールの中上級クラスにいる彼からいろいろ学ぶことが出来るのです。
シングルスではバリバリのトップスピナーらしいのですが、ダブルスではもっぱらスライスばかり。
それもサービスライン辺りに構えて相手のストロークのノーバウンドで返してくるのです。
こういうのはミドルボレーって言うのでしょうか？
あんな中途半端な位置でよく反応できるよな～。

最近速い球に反応できるようになってきたヨタローに対し、マコやホリキタさんはネット際にポトリとボールを落としたり頭上をロブで抜いてくる戦法を多用します。
それで翻弄されてペースを乱されてしまうことが度重なるので、最近専ら技術相談員になってくれているオガワさんに悩みをぶつけてみました。
オガワさんは仕事関係で付き合いのある業者でもういい年齢のオジさんですが、若い頃ソフトテニスで慣らしたらしくいろいろと為になるアドバイスを供してくれます。
オガワさんは前述の対応策としてサービスライン付近のミドルポジションに立ってボレーで返してみたらどうかと答えてくれました。
えっ、それってケンちゃんがやっていることではないですか！？

もしかしたらそのやり方はヨタローがまだ未経験のダブルス平行陣では当り前の戦術なのでしょうか・・・。
まだまだ勉強不足を実感したヨタローなのでした。

仲良し５人組

スドウコーチのクラスメイト５人が、スクール生大会や忘年会でのその様子を見た他のクラスの生徒さん達がビックリするくらい仲良しになりました。
手前味噌になりますが、その原因はヨタローが提案したプライベートテニスとその後の携帯番号・メアド交換のおかげだと思っています。
それ以前にもヨタローを除くメンバーは半年くらい顔は合せていたものの、レッスン中にちょっと言葉を交わすくらいで、突っ込んだ付き合いはしていなかったようです。
他のクラスの生徒さん達もおそらくそのくらいの関係なのでしょうね。
５人の仲良しぶりがうらやましいと何人もに言われました。

年明けにはヨタローが幹事になって新年会を催しました。
女っ気が少ないと寂しいだろうとホリキタさんの友人姉妹のキョウコさん＆キミコさんも招かれ、７人で飲んで歌って大騒ぎしました。

今はことあるごとにメールで連絡をとり、週１のレッスン後には必ずラウンジで談笑しています。
この５人の蜜月関係がいつまでも続くことが、今のヨタローの一番の願いです。