神が降りた

サークルの大会でかなりハードなプレイをし、油の切れたロボットみたいに体中がミシミシいっている状態にもかかわらず、ヨタローは翌日スクールレッスンにいきました。
休日だったので日中ずっと寝ていて・・・というか何かしたくても体が動かなくて出来なかったのですが・・・夜に備えていざ出陣！
しかし結果は予想どおり。
もうすべてがメチャクチャでドーンと落ち込んで帰ってきました。

レッスンで驚いたのはあのノーコンサーバーのタカギさんが、スピードの乗ったフラットサーブをかなりコントロールできるようになっていたことです。
フォームも実に綺麗で十分に体重が乗り、元々肘から振り出すスイングが出来ていたのでその伸びのある球は、コートインさえすれば初級者がおいそれとリターン出来るものではありません。
オオサワコーチもババコーチも１本ずつノータッチエースを奪われてしまうほどでした。
一体彼に何があったんだろう？

もっともタカギさんは時折「神が降りた」というセリフが出るくらい絶好調な日がありまして、でも有頂天になった次のレッスンは全ての運を使い果たしたかと思うくらいズタボロになるのが定例のパターンでもあります。
次回のレッスンでその真価が問われます。

意外に勝てた

さて、サークル秋のテニス大会でのヨタローのテニスはどうもピリッとしませんでした。

最初にネットプレーでボレーミスを連発したことで萎縮してしまい、その後ストロークは当てるだけ。
相手サーブをポロポロとリターンミス。
自分のサービスもことごとくブレイクされていいところ無し。
最初にニシムラと組んで、ユウカ・マコチームに惨敗。
４ゲーム先取マッチで１ゲーム返すのがやっと。

２試合目はチームのエースケンちゃんとのペアで散々足を引っ張り、ハヤシ・ミヒラの初心者コンビに押されながら青息吐息の逆転勝ち。

しかし団体戦後のフリーゲームではトップスライスサーブが入るようになって少し調子を取り戻し、マコ、ミツ、タザキ、ミヒラと組んで４連勝。
結局トータルは５勝１敗。
不思議なものです。

プレイ全般自己採点で２０点をつけたほどここしばらくで最悪の出来だったにもかかわらず、そこそこの成績が残せてしまう不思議。
何が良かったというわけでも無く、思い返してみると自分より先に相手がミスしてくれて勝ったようなものです。
こういうのが粘り強いテニスって言うのですかね。

美人のエミちゃんに「すご～い！」って誉めてもらったからまぁいいか！

目的はピクニック？

遅刻常習犯のミツはいつも飄々とイベントにやってきます。

元々はユウカのジム友達で、彼女の招きによりイベントに顔を出すようになったのですが、ユウカはミツのマイペースぶりが苦手なようです。
しかし、独特の間のとり方をする洒脱な喋り方は男性陣のリズムには合うようで、それほど美人でも無いのに（失礼！）なぜかモテます。
以前はヨシダが彼女に夢中で何度もデートに誘っていましたし、その後もハヤシ、ケンちゃんが彼女にアプローチしていました。
もっともミツ自身なにげに思わせぶりな態度をすることが多く、それが男をその気にさせてしまうようです。
彼女は今、サカキバラさんとちょっといい雰囲気になっています。

テニスは全然初心者で走らないと取れないようなボールははじめから追いもしません。
彼女も“羽子板サーブ使い”でフワ～ッと緩い球しか打ってきませんが、なぜかユウカがこのサーブを苦手としていて、１ゲーム必ず１回はリターンミスをしています。

秋のテニス大会ではレジャーシートを４枚も広げ、作ってきたたくさんの手料理をみんなに振舞ってご満悦でした。
彼女にしてみればピクニックがメインで、テニスなんかただの付録みたいです。
ま～元々うちらのサークルはサロンテニスですから、要は楽しければＯＫなのですけどね～。

ニシムラ

ニシムラはヨタローの小・中学校時代の同級生です。
社会人になってから数年一緒に音楽バンドを組んでいたこともあって、いまだに付き合いが続いています。
昨年末に自転車を酔っ払い運転し側溝に突っ込んで鎖骨を折ったのですが、だいぶ動けるようになったとサークルのテニス大会に顔を出してくれました。

軟式で県大会まで行った中学校時代の同級生がおりまして、以前はそいつと週１くらいテニスをやっていたそうで、元々の運動神経の良さもあってかビギナーとは思えない強烈なフォア＆バックのストロークを打ち込んできました。
団体戦の決勝では、ヨタローチームの代表としてケンちゃんとペアを組み、ユウカ・サワイの相手チーム最強コンビと対戦。
フラットボールで押してくる２人に、ガンガンカウンターパンチを決めて打ち負かしてしまったのにはみんな驚いていました。
しかしその後のフリーマッチのヨタローと対戦では、ヨタローのスライスサーブを散々ネットにひっかけて緩い球や回転系のボールには対応出来ないところを知られてしまいました。
また雁行陣でも守備的ポジションしかとらず、サービスラインより前には出てこないでネットプレーは一切やりませんでした。
なるほど、同級生とは１対１でスピードボールをベースラインで打ち合うテニスだけをやってきたんだな、これは。

これからもサークルには誘ってあげようと思っていますが、弱点がわかってしまったので対戦はかなり楽にこなせそうです。

サークル秋のテニス大会

昨年も開催されましたサークルの秋のテニス大会。
今年は参加者１２名を２チームに分けての団体戦をおこないました。

ユウカ・タザキ・サワイ・ハヤシ・ミヒラ・マコチームＶＳヨタロー・ケン・エミ・ヨシダ・ミツ・ニシムラチームでダブルス６試合を消化。
結果３勝３敗の五分となり、追加の決定戦の末ヨタローのチームが辛勝しました。

その後は２面コートをフリーに解放し、各々が好き勝手にプレイしていたのですが、ユウカがかねてから臨んでいたケンちゃんとのシングルスマッチをやっていました。
実力的にどちらが強いのか本人達ならずとも大変興味のあるところだったのですが、ケンちゃんの方がかなり上のレベルのようです。
ヨタローはケンちゃんがはじめて本気でテニスしているところを見ましたが、男性上級者のテニスって迫力が違いますね。
スピンのかかり具合、球のスピード、コントロールやコンビネーション、すべて別の次元でした。

ユウカも昔スクールに通っていた頃は上級クラスにいたそうですが、ここ２年くらい月１～２回、しかもヨタロー達下手クソ相手のダブルスしかやっていないのでかなりレベルダウンしてしまっています。
ケンちゃん相手にバチバチ打ち合っているうちにだいぶ勘が戻ってきたと、また彼とのシングルスを熱望していました。